この世の習いといいますか・・・
今日(もう昨日ですね)は休みだったので、昨日の夜はいつもより遅くまで夜更かししていました。
そしたらば、今朝のド早朝、鳴る電話!
受話器を取ると母からで、少しだけ言いよどんだ後、
「あのね、○○(その方の住まわれてる場所の名前)のおばさんが亡くなったよ・・・」
「・・・え!」
私にとっては、寝耳に水の出来事でした。
大人になり、そして実家とも離れていると、そんなに頻繁には親戚付き合いはしなくなりますが、私がまだ子供の時、とてもかわいがって下さったのがそのおばさんだったのです。
父の姉で、私の実家からその伯母さんは一番近いところに嫁いでおられ、なにかしら私達家族の面倒を見てくださっていた一番懇意にしていた親戚だったのです。
丁度十三年ほど前、伯父さんが亡くなりその時、生前はあまり自分の夫の事を良く言わないその方が棺の前で取り乱し、声を限りに泣き叫んでらしたのが非常に印象深く覚えています。
その、伯母も昨日他界したとの連絡でした・・・もし、あの世が存在するのなら、伯父さんと再び逢えたでしょうか・・・。
人は生れ落ちたその瞬間から、死に向かって生きている。
その死をどんな人も克服する事は出来ないのですが、自分の身近な人は漠然とながら「死なないもの」と思ってしまっているようです。
生まれたらいつかは死ぬことが世の習いとしても、なんだか自分の身近に起こってしまうと、なんとも表現しがたい恐怖に襲われます。
それはすなわち私自身の死への恐怖なのかも知れません。
そして自分の愛する人たちが、自分のもとからいなくなってしまうことへの恐怖なのかも・・・
この件で、久しく声を聞いてない兄と話す機会がありました。
こんな時でしか話す時間が取れない自分になんだか苦笑いです。
通夜の席での遺影の伯母は、私の知る伯母より少しだけ年を取り、とてもやさしく笑っていました。
心よりご冥福をお祈りいたします、合掌