書評その1
一昨日はあまりの眠さに日記を更新した後、速攻寝てしまったにもかかわらず、昨日も眠かった。
そして今日こそ早く寝ると誓った昨夜、友人が自宅に訪ねてきました。
・・・友人が我家を後にしたのは午前2時を過ぎていました。それから食事をしてお風呂に入り、布団に入ったのは午前6時。
やっぱり眠い・・・。
今日こそこの更新が終ったらすぐに寝ます。(本来なら昨日更新の内容だったのに・・・)
ではさてさて、今日は書店員にふさわしく(?)書評なんてものをしてみようと思います。
『わたしは、わたしという人間であることが幸せだし、神様がわたしをこうお創りになったのは、きっと理由があるはずだもの』
アシュリー・ヘギ(アシュリー ~All About Ashley~より)
- 作者: アシュリー・ヘギ
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2006/02/14
- メディア: 単行本
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難病の中でこそそう思えるのか、それとも、そう考える私達が間違っているのか。
私か今回皆様に紹介する本は、フジテレビの特別番組で取り上げられ、多くの反響があったアシュリー・ヘギさんの著書です
私は数年前このテレビ番組をみた時、「とてもかわいそうな子だな」と思いました。でも、番組の回を重ねる毎、彼女を見ているとだんだんそれは驕りなのではないかと気づかされました。
かわいそうとは何なのか?
確かに、プロシェリアという難病になり、生活全般に支障がある状態では、やりたい事も、そして出来る事も限られているでしょう。でも、彼女はそれに絶望してはいない、無いものねだりはしていないのです。自分の出来る範囲で精一杯頑張る事、ただそうしているだけ。そんな彼女に私達は、かわいそうだとかすごいとか勝手に後付の形容詞を増やしているだけなのです。
彼女はかわいそうじゃない
人間誰だって、多かれ少なかれ、出来る事には限界があります。それも個性の一つだといえます。その個性の一つとして彼女は病気を見ている、だから自分のこの環境は不幸ではない、そんな風に私には思えるのです。
その負の個性を決して後ろ向きにとるのではあくまで前向きに捉えている。
私達大人でも難しい事をまだ少女の彼女は自然にやってのけている事が出来る。
きっと、辛い事だって沢山あったはず、でも、それを辛いと言わない事で、大丈夫自分は幸せだと思う事で、力に変えてゆく。
この本には、彼女の今の生活や、想い、そして夢・・・。
あたりまえに生きている私達でさえこんな風に考える事が出来るまでには一朝一夕ではないはずの沢山の言葉が書かれています。
でも書くだけなら誰でも出来る。病気を売り物にして本を売ることも・・・。
今まで色々な難病と戦う子供達の本や話がありましたが、それは私にとっては全てとは言いませんがどこか空虚な気がしていました。
でも彼女の言葉のその力強さに真実を見たような気がするのは何故でしょうか。
先に書いた彼女が彼女として生まれてきた理由とは、より多くの事を私達に知らせる為なのかもしれません。