今を生きる


今日、というかもう昨日になりますが、私の弓道の先輩にあたる方のもとにお邪魔する機会がありました。

私の売場で本を注文して頂いていて、それが全て揃ったため、お届けにあがったのです。

その方は、私の弓道での先達であり、人生においても大先輩に当たる方で、私が弓道を現役で頑張っていた頃からずっと尊敬できる人です。

その方を見ていて、強く思ったことがあるのです。


それは、

今日と同じ明日がやってくるという保障はどこにもないんだ。

ということなのです。



その方は、数年前に仕事上で事故に遭遇し、現在下半身不随の車椅子生活をされています。
その事故のほんの数日前までは、道場で同じように弓を引いていたのに・・・。

その話を最初に聞いたときは、涙が止まりませんでした。
なせ、あんなに元気で弓を引かれていたのに・・・なせなせ?


私達って、漠然とですが、今日と同じ明日、明日と同じ明後日が来ると思ってますよね、でもそれは、決して保障された明日なんかではないんだ、明日は誰にも分からない
喩えは、明日しゃべれなくなるかもしれない、明日歩けなくなるかもしれない。

人はいつどんな事が起こるか誰にもわからないんだと、思い知らされた出来事でした。

だから、一日一日が大切なんだって、当たり前のことが物凄い現実感を伴って押し寄せてきたことを今でも鮮明に覚えています。




でも、人は、どんな逆境からでも立ち上がることが出来るのですね。


いま、その方は車椅子で弓を引いておられます。

最近は的中も半矢位あるとの事。全く素晴らしいことです。

その方も、そこまでに到るには、大変でしたでしょうし、色々お考えになったと思います。
でもその方を見ていると人間に限界なんてないんだ、どんな立場だって、自分がやろうと思えばなんだって出来るんだという事を身をもって私達に教えてくださっているようで、とても励まされます。

これからも、お体に気をつけて、私にまたいろいろな事を教えていただける事を願っております。(こんな風に書くとすこい年配の方に思われるでしょうね^_^;まだお若いのですよ)



今日伺った時も、弓はまた始めないのですか?と聞かれました。

・・・弓で今の怠けた心身を鍛えなおすのも悪くないと思ったりしています。