弓道

先日の土曜日、一人の弓道家がお亡くなりになりました。
私がその先生にお会いしたときは、もうご高齢であった為、直接指導して頂いた事はほんの僅かだったのですが、戦後の弓道の保護と発展に多大なる尽力をされた方だと伺っていました。
戦後、弓道は米軍によって、神道に繋がる天皇崇拝の一つとして位置づけられ(確かに神社などへの奉納射会など、結びつきは強いです)一時期弓道の禁止、そして衰退への道を進むかに見えたそうです。しかし、日本古来からの伝統をここで終らせるのは忍びないと思われた、今回お亡くなりになった先生を含む有志の方々が色々な形で努力して頂き、新たなスポーツの一つとして、今日まで残り、また、色々な年齢層の方々に愛される様になったのだと聞いています。

今、私は少し弓道からは遠ざかっているのですが、この訃報を聞いてまた、道場の冷たい床、しんと冷えた空気、弓を引くあの張り詰めた感覚を、体験したいなと思いました。